ドイツからフランス・パリまで電車で行ってきました、ヤスミンです。
海外イベントでひとつの大きな楽しみは、普段接することができない日本のアーティストさん達と直接会話ができる企画「Q&Aパネルトークショー」。ほとんどのイベントで行われていますが、パリ・ジャパンエキスポでは豪華ゲストと約1時間質疑応答できる時間が設けられています。
金野貴明さんのトークショー
金野貴明(こんのたかあき)
昨年6月に実に8年ぶりに新アルバム「アニメうた」を発売したシンガー・ソングライター。ジャパンエキスポでは王道アニソンたちを華麗な歌声でカバーして披露してくれました。
BGMとして新アルバムが流れる中、パリの印象などについて語り始めた。日が長く、いつ作業を止めればいいのかわからないと話す彼はとても日本人らしい発想をお持ちの方。日が暮れる前に仕事を終えようなど甘えたことは海外でもしません。
ライブの感想については、盛り上がるフランス人を見て暖かさを感じたと語っていました。
ジャズやクラシックをメインとしたレコード会社の代表者兼、アーティストとして活動する金野さん。両立は難しくないのかという質問に対し、もちろんバランスを取るのは簡単ではないが社長業が8割アーティスト活動が2割ほどなので社長業のほうが多いのが現実だと明かすし、さらにこれからもっとアニソンやポップスに踏み込んで行きたいと述べていました。
途中で流れた「ゲゲゲの鬼太郎」主題歌のプロモーションビデオはフランス人にも大人気。通訳さんが必死に「ゲゲゲの鬼太郎」を説明していたことから、あまり知られていないと思われますが、これこそオタクと音楽の力。共通の情熱で通じ合います。
国内向けの発売である「アニメうた」のセットリストはベストチョイスだと思いますが、もしこのアルバムの海外版があるとしたら違う曲をチョイスしていたかを聞いてみました。すると、海外用には多少チョイスを変えていたであろうと答えてくれました。「キテレツ大百科」を「ワンピース」に変えるなど、海外で人気のアニメ主題歌を加え、「キャプテン翼」の人気もジャパンエキスポで感じたためこちらもカバーしてみたい、と金野さん。リクエストをいただければアルバムに入れたい、と皆様の意見を募集ました。さぁみなさん、金野貴明に歌ってほしいアニソンを提案しましょう!
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音楽に興味を持ち始めた時期は、己をジャイアンに例え9歳のころから。音楽が好きで野外ライブ(?)を行ったり、掃除をサボってギターごっこをしたりしていて、やんちゃな子供時代だったのだとか。
今まで活動を停止していたことについても触れ、なんと大事故で顔に複雑骨折を負ってしまったことを語ります。復活のきっかけは、2011年の大震災で支えてくれた方々への感謝の気持ちを歌で伝えようと「未来への扉」プロジェクトを開始したことだそうです。当プロジェクトでは、被災地の人々に募集をかけ、述べ700人と共に合唱のCDを収録。この感謝の気持ちを、フランスの皆さんに直接伝えようと、ジャパンエキスポでライブをすることを決心したとのこと。オタクにも、何かを動かす力があると感じました。
今後の活動に期待しています!