こんにちは!万鯉子(まりこ)と申します。
コスプレを初めて28年。気が付いたらそんなに時間が経っていました。< 衣装を作り始めてこんなに経っているのですが、万鯉子は洋裁・和裁、一切習ったことがありません。
家庭科の実習しかやったことがないレベルでしたが、気合と工夫で乗り切ってまいりました。
プロの方から見たら、それはあり得ない!というような製法が多いかと思いますが、三次元化したときに綺麗に見える、動いたときにそれっぽく見えるように作れる方法をこちらでは書いていきたいと思います。
本題の前に・・・!!!
前回の記事への反応ありがとうございました。
こんな記事を書かせていただきました!
マントや袈裟で、動いたときにいまいち翻りが気に入らない方へ!w
動きのあるコスプレ衣装制作のススメ~マント(袈裟)編~ #coneQt8https://t.co/dm53WwySUO … pic.twitter.com/u1hU9cZ5ad— 万鯉子@C91木東v05a琉演 (@marigon1013) June 25, 2016
正直、こんなに反応いただけると思っておりませんでしたので、お役に立てるならば、と再び書かせていただくことにいたしました。
というわけで、今回はドレス・スカート編です。
前回の記事でもお分かりいただけたかと思いますが、そうです。
万鯉子はドレープ大好きなのです。
もちろん、ドレスといえば、ドレープです。
こういったドレープ(スカートのひだのこと)がたっぷりの衣装を作るにはどうしたらいいかを書いてまいります。
まず、ドレスやスカートの基本的な形は台形や円で表現されます。
ドレープをたくさん作りたい場合は円形、制服などの衣装でドレープよりはプリーツ(箱型のひだのこと)が作りたい場合は台形か扇形で作ります。
まず円形・扇形で作る場合を紹介します。
幅が広めの大きな布があったり、ドレープをたっぷりにしたい場合はこちらがオススメです。
まず、このドレスをどのぐらいの大きさで作るかを考えます。
長さと広がりですね。
長さはそのままスカート丈になります。広がりはこの半円を何個使うかによります。
2個使うと、全円(1つの円)になります。これだと座ったときにクレープのように広がるだけでドレープは全くできません。
3個以上にすると座った状態でもドレープがたくさんできることになります。
まず、2倍円(全円)のドレスの場合ですが、
スカート丈Cを正面とする場合、スカート丈ABは脇になると思ってください。(もう一枚はスカート丈Cが背面になります。)
正面の丈を30cm(160cmの人でひざ上だいたい15cmぐらい)とする場合、脇は35cm、後ろは最低38cmとします。
正面の丈を決めて、脇は正面+5cm、後ろは+8cmぐらいがちょうどいいです。(デザインや個人の体形に合わせて考えてください。)
ウエストの部分は自分のウエストを2で割った長さを取ります。
(ウエスト60cmの人であれば30cmの長さで十分です。)
(全くドレープやヒダを寄せたくない場合は、自分のウエストを3で割った長さがちょうどいいです。60cmの人ならば、20cm。)
なので、正面丈30cmのスカートを作りたい人は幅40cm+ウエスト÷4以上で、長さ40cm×2+ウエスト÷2の2倍の長さを買ってこれば問題ありません。
例)ウエストが60cmの人で正面丈30cmの場合、
40cm+15cm=55cmの幅
(40cm×2+30cm)×2=220cmの長さの布を買ってくるか、
正面は35cm+15cm、後ろが40cm+15cmなので合計105cmの幅
40cm×2+30cm=110cmの長さの布を買ってくるかするといいです。
写真の薄い水色のドレスの場合、3つの半円を使用しています。
このドレスの場合は青のオーバードレスで4つの半円(2倍円とか、720度と呼びます。)で、下の白いドレスは6つの半円(3倍円・1080度)に薄いフレアをさらに倍の量(2160度分)つけています。
座るとこうなります。
食べ物のクレープのように皺も何もなく広がるのもきれいなのですが、
人間の体はどうしても凹凸があります。ですから、ドレープという、意図的に作り出す皺があった方が、体のラインがきれいに見えたりします。
ロングドレスでの方法を記載させていただきましたが、これを短くしてあげるとまさにバレエのチュチュのような形になります。
次に幅が狭い布で円形が取りにくい場合は台形をたくさん作ってドレスを作ります。
※縫い代は2~5cm程度を想定してつけてあげてください。
(前を30cmの丈にしたい場合は①を32~5cmと考えてください。)
この縫い代を前に来るほうは大きくとって、背面に来るほうは少なくとると綺麗な流線型になります。
①は赤い○どうしを合わせて、布を折ります。すると紫の○が布の端にうまく合うところが出てきます。
※少し長めに裁断して、試着して切って調節するスタイルをお勧めします。
②の長さの取り方
何枚でスカートを作るか(〇枚はぎと言います)によって変わってきます。
4枚はぎの場合
ウエスト÷4にしてください。
(ウエスト60cmの人だと15cmです。)
※オレンジの線のように曲線を描いて切ってください。
※ギャザーを寄せるとちょうどいい長さになります。
③ 曲線は①の直線部分を縫ってから円を描くようにしてあとで切り落とします。(部屋が狭いなど、十分な作業環境がない場合は最初に切っても問題ありません。)
この作り方で作ったドレスが、
こちらです。
タイトスカートやボックススカートは市販の型紙を使った方が綺麗に作れます。チャレンジしてみてくださいね。
布はいろんな布が使用できます。ドレープをたくさん作りたい場合は柔らかい布を使うとふんわり仕上がります。
いろいろ工夫をしながら、自分に一番似合う衣装を作ってみてはいかがでしょうか。