あけましておめでとうございます。
ご挨拶もずいぶん遅くなってしまいましたが、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
前回の記事で予告させて頂いておりました、
「F値」
について今回はお届けさせていただこうと思います。
F値とは
F値とは光を取り込む面積の開き(絞り口)のことで、F+数字の数が大きくなるほど絞り口が小さくなり入ってくる光が少なくなるため暗くなり、F+数字の数が小さくなるほど絞り口が大きくなりその分光が入りやすくなりますので明るく撮影する事ができます。
またF値の大きな特徴としては、絞り口が大きい状態だとピントの合う範囲が狭くなり、絞り口が小さい状態だと全体的にピントがあった写真を撮る事ができます。つまり、背景ボケのお写真を撮るにはF値の小さな設定にすると背景ボケの撮影をする事ができるという事です。
下の写真は同じ焦点距離(撮りたい対象にピントを合わせた距離)のままで、ISO値もそのまま、F値のみ比較した写真です。
室内の光量もまったく同じ状態で、F値の変更のみでここまで明るさが違います。
ちょっと分かりづらいかもしれませんが、背景の写り具合もF値の違いのみでこれだけの違いがでます。
背景ボケ写真を撮る為には
簡単に背景ボケを実現させるには 絞り開放値の小さいレンズを選択すれば簡単に背景ボケのお写真を撮影することができます。
一般的に絞り開放値が小さいのが、「単焦点レンズ」と言われておりますが、この辺はカメラのおすすめページで簡単にご説明させて頂いているので、今回は別の方法をご紹介できればと思います。
このお写真の設定は ISO800,F4,1/40 です。暗めの室内での撮影だった為に設定的にはかなり明るくなるようにしています。通常のズームレンズ(絞り開放値F3.5)を使用しているので、3.5以下の設定にはできない為の設定です。
レンズには絞り開放値が決まっており、標準レンズではあまりF値を小さくすることができません。
では、そういったレンズで背景ボケの写真を撮りたい!といった場合にはどうすれば良いのか。
答えは簡単。
撮影したい対象にカメラごと近づく、または、撮影対象から背景を離す、の二つがあります。
上記のお写真は前者を選択することにより、一部をボケさせています。
もしくは
静止物だと分かりづらいかもですが、コスプレ写真だとこの辺のやり方は分かりやすいかもです。
狭い室内ですと、カメラを移動させるのも難しい場面も多々あります。そこで、対象を動かすことにより、撮りたい構図などを変えていくのもやり方の一つですね。
また、EOS kiss のダブルズームレンズキットをご購入の方などで「望遠レンズ」をお持ちの方でしたら、対象との距離を縮める事により、より背景のぼけたお写真を撮影することができます。
使用のレンズのなるべく小さいF数値で試してみて下さいね。
さて、では実際にF値の変更はどうしたらいいのか?
F値の設定の仕方
デフォルトはシャッター速度にカーソルが設定されています。図①のAvボタンを押すとカーソルがF値に移動しますので、Avボタンを押したまま(右手親指推奨)で、図②のダイヤルを回す(右手人差し指推奨)ことにより、F値を変更することができます。
◼︎「Q」を使用する方法
この「Qボタン」(図①)を押し、矢印ボタン(図②)でカーソルをF値が表示されている数字に移動させ、「ダイヤル」(図③)で変更し、「SETボタン」(図②中央)で確定、変更することが可能です。
最後になりましたが、単焦点レンズのご紹介です。
canonマウントでは純正の他にもタムロンレンズなどもありますが、やはり少々お値段が張りますので、初めは純正の単焦点標準レンズで始めてみてはいかがでしょうか。
因みに、TAROが使用しているのはこちら EF50mm F1.8 II なんですが、こちらもすでに生産終了のシリーズになっており、こちらの新しいシリーズが EF50mm F1.8 STM になります。特徴としては絞り羽数が増えており、より滑らかなボケを楽しむことができるらしいです。こちらの詳しい比較が公式サイトで紹介されてますので、是非お目をお通しいただけたらと! → 比較ページ
家電量販店さんや中古屋さんで買うと少しお安く手に入りますのでそちらでまずはチェックしてみては如何でしょうか?
あ、タムロン製新商品の単焦点レンズ 焦点距離35mm F/1.8 がTARO気になってます!使ってる方いらしたら是非ご感想お聞かせ下さい!
初心者向けカメラ設定、次回はISO値をご紹介できたらと思います。ISO値も明るく撮るための重要な設定項目ですので、是非チェックしてくださいね☆
TAROの初心者向けカメラ講座