これからの季節、レイヤーの方々の大きな悩み事といえば…そう、汗。汗対策はコスプレをするうえでとても悩ましい問題ですよね。
特にこれからの季節はぐんぐん気温が上がり、汗はダラダラ、おまけにメイクもダラダラ。眉毛が消えるのはもうマジ無理だし、いくらウォータープルーフの化粧品を使っても目元パンダで化粧直しどころじゃないし…その上、衣装は汗だくで、さらにニオイも気になる…というように、いったい何重苦なのかもわからないくらいの大変さですよね。
※画像はあくまでイメージです。
夏の一大イベントコミケはさらに過酷。暑さも尋常ではない上に、人の多さ、待ち時間の多さ、日陰のなさ…。死を覚悟するレベルだとかなんとか。
というわけで、今回はそんな過酷な環境の中で強く生きるコスプレイヤーの方々に、汗をとめる方法をまとめました。
すぐにできる方法から、女優さんや舞妓さんが使う方法、日常的な心掛けで汗をかきにくい体質になる方法まで、どうぞこの夏お試しください。
コスプレの汗対策1★まずは手軽に制汗剤で汗とニオイ対策
まず始めに、おそらくレイヤーの皆さんが既にしているであろう対策の一つがコレ。制汗剤はもっとも手軽な汗対策ですよね。現在は顔用から身体用まで様々な制汗剤が売っています。どの製品にしようかと迷うところですが、レイヤーさんなら制汗剤は直接塗るタイプのものを使うのがオススメです。
直接塗るタイプの製品の方がスプレータイプよりも密着し、消臭効果や制汗効果が高いのです。
また、コスプレ会場内でのスプレー類の使用が禁止されている場合もあります。人が多い会場内で香りのあるスプレーを噴射するのはマナー違反につながることも。ぜひロールオンタイプやクリームタイプなど、直接塗り込む制汗剤を使いましょう。
そして選ぶべきは無香料がベスト。
香りのあるタイプですと、汗と混ざった時に匂いが増してしまう場合も…!
また、注意したいのがその塗り方。お風呂で身体を洗った後、服を着る前に塗りましょう。清潔な肌の上に直塗りするのが最も効果的です。
もちろん塗りなおすときにも、肌の汗をきれいに拭いてから塗りなおしましょう。雑菌を繁殖させないことがニオイ対策では重要ですよ。
また、最近は顔に塗る顔用制汗剤も売っていたりします。自分の求める用途や効果によっていろいろと試してみるのがいいでしょう。
コスプレの汗対策2★身体を冷やして汗を出にくく!
これは汗対策としても有効ですが、熱中症など暑さによる体調不良を防ぐのにもいい方法です。コスプレの衣装によっては暑い季節は大変なこともありますし、上手く身体を冷やしてイベントを乗り切りましょう。
身体を冷やすといっても、ただ適当に冷やせばいいのではありません。身体のリンパ節や太い血管が走っている箇所などを冷やし、血液を冷やすことが有効です。
具体的には、首、わきの下、足の付け根が効果が高いです。その他にも手首、ひざ裏、足首なども〇。
これらの場所に冷たいシートや保冷材などで冷やすといいでしょう。
とはいえ、飲み物すらあっという間にホットドリンクに変わってしまう真夏のイベント会場…冷たいモノを冷たいままに保持するのもさまざまな工夫が必要です。
例えば小さめのクーラーバックに保冷材や、濡らした(凍らせた)タオル、完全に凍らせたドリンクと半分凍らせたドリンクを入れていく…といった具合です。
特に水分補給用のドリンクは多数必要になりますよね。この時に全部凍らせてしまうと、飲みたいときにまだ溶けていないということもありますので、凍っているものの他に半分だけ凍らせたものなど、段階的な差をつけて冷やしていくといいでしょう。
イベントを楽しく乗り切るために、うまく工夫して暑さ対策は万全を期しましょう。
コスプレの汗対策3★顔から噴きだす汗を止めメイクを守る!
さて、ここまでは普通の汗対策でしたが、ここからはコスプレーヤーの方には絶対に役立つ情報です!
コスプレをして衣装はバッチリ、メイクもカツラも気合を入れて…というのに、暑くて汗ダラダラだと、メイクが…カツラが…悲惨なことに…と、とても大変。
そんな時に顔から汗が出にくくなる方法です!
それは「皮膚圧反射」を使うというもの。
耳慣れない単語ですが、こちらは女優や舞子さんが使っている方法だったりと、その効果が証明されています。
これは身体の一部分を圧迫することで、その反対側の部位から汗が出にくくなるという身体の反応。
難しいことはさておき、胸の上部から脇をぐっと強く圧迫すると、顔や脇から汗が出にくくなるんです。
・屋翳(おくえい)・バストトップから垂直に5センチほど上にあるツボ
・大包(だいほう)・腕組みをした状態で脇の下を押したあたりにあるツボ
この二つのツボを押すだけで、顔から上の汗が出にくくなると言われています。
ここを簡単に圧迫し続けるには、ぐるっとわきの下から胸の上部を通るようにひもを身体に縛るだけでOK。これは「舞妓(芸者)の高帯」とも呼ばれています。
そう、この様にひもで…縛ると……
おっと!いけない。こちらはかの有名な「例の紐」ですね…。(ご存知ない方は、「例の紐」でググってみて下さいね!)
正しくはこちらです。
このようにツボを押す専用のバンドも売っています。ひもと同様に、胸の上の方をグッと一周縛るものです。もちろん普通のひもでも大丈夫です。
ただしこの方法の場合に覚えておきたいのは、身体から出る汗の量は一定なので、顔から出る汗が抑制されると他の部分からたくさん出てくる、ということ。つまり下半身からは顔の分の汗も出るということですね。衣装の下は汗だくかもしれませんが、メイクは死守したい!という場合には試す価値アリだと思います。
コスプレの汗対策4★前準備で汗をかきにくい体質に改善!
さて、これまでにご紹介した方法は当日、その場で汗をとめる方法でした。
最後にご紹介するのは、汗をかきにくい体質にする方法。
これは普段から、または前日に行うべき対策になります。
この方法は、汗をかきにくくするだけでなく、体温調節機能を鍛えることで炎天下のもとでの体調がラクになる効果もありますので、面倒くさがらずに実践することをオススメします。
方法はカンタン。
普段から運動しておく、それだけです。
嫌になりました?
…ですよね…。
とはいえ、普段から運動して「汗をかく練習をしておく」ことがいいんです。
汗をかきにくい体質になるために、汗をかく…って一見矛盾していますよね。
ですが現代人の私たちは、快適なエアコン環境や便利な生活のおかげで運動不足です。そのために汗をかく機会が少なくなっています。普段から汗をかかない人は、汗を「かけなく」なっていることがあるのです。
汗がかけないと体温調節機能がうまく働かず、身体には熱がこもり熱中症の危険度も増します。
そしてこのように身体の汗腺が衰えている人は、身体の代わりに顔や頭などの汗が多くなることも。
また、普段汗をかかない人の汗は老廃物がたまっていて脂っぽくベタベタ。暑いイベント会場で噴きだしたそのような汗は、会場の熱気の中で確実に…臭います!悪いことだらけですよね…。
そんな悲惨な想い出を作る前に!普段から運動をしておくのが一番の対策です。もちろん、身体が体温の上昇にも慣れますので、結果的に汗をかきにくい体質にもなるんです。ついでに言うと衣装を着こなすための体型の維持にも役立ちます…よ?
もしくは、やはりどうしても運動はムリ!という方は、イベント数日前から前日までにサウナなどで汗を出しておくといいでしょう。一度汗腺を開いておくことで老廃物のたまった汗を出しておき、当日に異常に匂う汗は回避できるでしょう。またそうすることで、当日はすんなりと汗がでるようになり、体温調節機能がきちんと働くようになります。(まぁ、それでも暑いことは暑いのですが…熱中症リスクは減りますし、何よりも身体がラクになるかと思います)
コスプレの汗対策★まとめ
いかがでしょうか?
次回のイベント参加時に試せそうな方法はありましたか?
ぜひコスプレ時の汗対策に役立てていただければと思います。ですが!やはり!イベント会場は萌えのエネルギーも相まってとても暑いですので…どうぞ皆さん、体調にはくれぐれもお気をつけくださいませ。
汗が出るからといって水分補給を減らしてはいけませんよ!